人気ブログランキング | 話題のタグを見る
珈琲日和
biyorina.exblog.jp

「おいしいコーヒーで、毎日きちんとホッとする。」

by coffeebiyori
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ストーブと朝ねぼう
珈琲日和 Vol.3
もう手にとっていただけましたでしょうか。そろそろ、なくなってきております。
第4号の取材編集もそろそろ進んできています。

3号は冬の特集でしたから、ここでその内容を公開しても季節外れになると思っていたら、思わぬ花冷え・・・。まだまだ、ストーブが恋しい季節ですね。
で、3号はどんなだったかというと・・・・

特集
ストーブと朝ねぼうミルク珈琲を淹れて画集をめくる
ストーブと朝ねぼう_c0137885_1658126.jpg



ストーブと暮らす季節。
空気が対流を起こして部屋がゆっくり暖まる。
ついでにお湯と牛乳を温めて
楽しんでしまう朝ねぼう。

あまり容量はない。
ので、日々の出来事にオーバーフローしそうになったら、音も灯りも消して眠りにつく。
すとんと真空ポケットに落ちるように熟睡して、窓から陽が射し込むまで微睡むと、
余計なことや要らないことは忘れてしまう。それはもうたっぷり寝た成果といおうか、頭もからだ
も軽くなる。
ベッドから起き、ストーブに火をつける。
そんな朝に画集をひらく。
軽くなった体に、画集は重くて大きい。背の厚みも、表紙の手触りもしっかりしているから、
本を開くのは、なんだか昔のテレビ箪笥の扉を開けるような心持ち。
飛び出す絵本より控えめ、豊かに動き出す色彩を眺める。
紙芝居よりゆるやか、行きつ戻りつできる自由を楽しむ。
まるで物語を読むように頁をめくる。
寡黙にして饒舌、そんな作品を追いながら、一人の作家の仕事に思い馳せるうちに、出会う一枚。
ほうと嘆息して、最後に奥付を見て棚に戻す。本物の作品ってどんなだろう。
部屋の空気が軽くなった頃、
 
ストーブで温められたミルク珈琲を飲みながら、ゆっくりとした休日を始めてみては?

(珈琲日和第3号より)
by coffeebiyori | 2008-04-01 17:01 | アートかな